店に新しく大学生のアルバイトの子が入ってきたので研修をしてきました。
彼は中学の頃からギターをやっていて、大学でも軽音サークルに入ってたり、高校の時の友達とバンドを組んでいたりするらしい。私が学生の頃は男はみんな一度はバンドをやろうとするみたいな風潮があったものだけど、今も似たようなものなんだろうか。ヒップホップとかEDMとかいろんな音楽が流行ってるし、DJとかダンスとかやってる子の方がモテるんじゃないかと勝手に思い込んでいたのだが、バンドも根強い人気があるようだ。私は高校の頃にモテるんじゃないかと思ってギターを始めて、文化祭で1回ライブをやったきり飽きてしまい、ギターは実家で埃をかぶってるような状態だから、バンドを組んでたなんて言っていいものかわからないけど。話を聞いてるととても懐かしい気持になるものだ。
ラーメン屋は他のアルバイトに比べて髪の長さとか明るさが厳しくないから、時々こんな威勢のいい感じの若者が入ってくる。テレビでは最近の若者は草食系だとか欲がないとかいろんなことを言われてるし、確かに私が学生の時みたいにぶっきらぼうでガツガツした感じの子は少なくて、物腰やわらかに話す子が多いなぁという印象はある。でもふだんの学校の話なんかを聞いてると、女の子にモテたいだとか周りに比べて自分が負けてるんじゃないかとか、考えてることや若者特有の悩みみたいなものは今も昔も大して変わっていないんじゃないかと思う。CDやMDをヘッドホンで聞いてた音楽をスマホでYouTubeで聞いてたり、専用のゲーム機やゲーセンでやってたゲームをスマホでやってたり。形は変わってても、若者が楽しいと思うことって案外変わらないんじゃないかな。
せっかくバイト代をつぎ込んで買ったギターをあっという間に弾かなくなった時、うちの親はお金がムダになってもったいないなんて毒づいたけど、今こういう仕事をしていて入ってくる子を見ながら昔のことを思い出してるとそんなにムダなことでもなかったように思う。
そういえばうちはお客さんも派手な色の髪のお兄ちゃんとか、いかにもバンドやってそうな人がよく来るしね。私もまだまだこれからどんな道をいくかわからないけど、そう考えたら今の仕事もムダなことなんて一つもないんじゃないかなと思ったりするのだ。
「仕事は一生懸命やれ、
貯金もしっかりとしろ、
でもひとつだけfollyを
持つのを忘れないように。
それがあなたの人生をとても
豊かにしてくれるから」
と、
このfollyという言葉の英単語は、
愚かな事、馬鹿げた事、
お金ばかりがかかる無駄遣い
と訳されませす。
引用 コミュニケーションスキル上達の道~人間関係マステリー